石川一様。

2004年4月23日
拝啓 石川一様。
なんて仰々しい書き出しです。
分かりますか、石川一様。
「一握の砂」「悲しき玩具」とくれば御分かりでしょう。
石川啄木です。

国語の時間が余りにもつまらなかったので。
教科書をぱらぱらとしていたわけです。
私はそうでなくても、教科書を読むのが好きです。
国語は特に大好きです。
いろんなジャンルの、
いろんな時代の、
いろんな種類の国語の文章が載ってるから。
贅沢な読み物です。

まぁ教科書への愛着披露はこの辺にして。
石川啄木様。

久しぶりに彼方の短歌を詠みました、教科書で。
書を進めていると、私が始めて読む短歌がありました。
そして、改めて彼方は凄いと思いました。

その短歌は一瞬の動作を歌ったものです。
目を閉じて、開く。
たったそれだけの動作です。
でも私はこの短歌が一番心に染みました。
印象に残りました。
素敵です。

堅苦しく構えずに読める短歌は、身近に感じられます。
目を閉じて、開く。
目を閉じて、開く。
自然的に普通な事を、改めて思う。
簡単そうで、きっと本当に簡単なんでしょう。
問題は、そんな事にも気付かない私達がいるだけです。

このパソコンの画面を眺める事も、
改めて思うと、自然で、重くて、虚しくて、慎ましい。

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